世界最大の宇宙輸送船



2008年3月9日、ESA(欧州宇宙機関)は世界最大の宇宙輸送船(Automated Transfer Vehicle)初号機「ジュールヴェルヌ」を打ち上げました。

打ち上げはフランス領ギアナのクールー宇宙基地からアリアン5ロケットで行われ、約10日間の飛行の後、ISSへと到着しズヴェズダ後方のドッキングポートへ自動ドッキング。

ATVの直径は4.5m、高さは10.3mの円柱状の形状で7.5tの補給物資を国際宇宙ステーション(ISS=International Space Station)に輸送。

種類 ATV

所属 ESA

宇宙ステーション ISS

ステーションメンバー  第16次長期滞在 及び 第17次長期滞在

主契約者  EADSアストリアム (主)

タレス・アレーニア・スペース

アリアンスペース (LSP)

ロケット アリアン5ES

発射場 ギアナ宇宙センター ELA-3

打上げ  2008年3月9日

軌道減衰  2008年9月29日

非ドッキング時間  2ヶ月

ドッキング時間  5ヶ月

ドッキングポート ズヴェズダ Aft

ドッキング日時 2008年4月3日

アンドッキング日時  2008年9月5日

軌道周期  91.34分

近地点  331 km

遠地点  339 km

軌道傾斜角  51.6°

重量合計  20,000 kg (44,000 lb)

カーゴ  2,297 kg (5,060 lb)

ドライカーゴ  1,150 kg (2,500 lb)

燃料  856 kg (1,890 lb)

ガスカーゴ  21 kg (46 lb)

水  270 kg (600 lb)

国際宇宙ステーションにドッキング後は、巨大なゴミ箱として利用されることとなっており、6ヶ月間に渡ってISSから排出される廃棄物を積み、大気圏に再突入することでゴミごと焼却処分されます。残念ながら使い捨てなんですね。

結局、同型機は計5機(名前は別々)打ち上げられました。

日本では、宇宙輸送機として<こうのとり>を既に4機(補給物資6t)打ち上げています。

写真は2008年9月29日、大気圏に突入しタヒチ上空でのATV初号機ジュールヴェルヌの最後。

国際宇宙ステーション ISSは、1999年から軌道上での組み立てが開始され2011年7月に完成。USA、ロシア、日本、カナダ及び欧州宇宙機関 (ESA) が協力して運用しています。

コールサイン Alpha

乗員数 6人

打上げ日時 1998年–2011年

発射台 ケネディ宇宙センター 及びバイコヌール宇宙基地

質量 344,378kg

全長 73 m (240 ft)

全幅 108.5 m (356 ft)

全高 約20 m (約66 ft) 

居住空間 約373 m³(約13,172 ft³)

気圧 101.3 kPa

近地点 413 km 遠地点 418 km

軌道傾斜角 51.6419 度

平均速度 27,743.8 km/h (17,239.2 mph, 7,706.6 m/s)

公転周期 約91 分

周回日数 6111日(2015年8月14日)

滞在日数 5400日(2015年8月14日)

総周回数 約96450回(2015年8月14日)

ISS自体、当初の運用期間は2016年までの予定でしたが、少なくとも2024年までの延長が検討されているそうです。

そして、この記事を書いているのは2015年8月15日(土)なのですが、


三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、鹿児島県の種子島宇宙センターで16日夜に予定していたH2Bロケット5号機の打ち上げを、17日に延期すると発表した。天候不良が予想されるため。国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人補給機「こうのとり」5号機を搭載するロケットで、種子島宇宙センターから2015年8月17日午後9時35分発射に決まったようです。

P.S 19日に再延期になったようです。

写真はHⅡBロケット都の本の宇宙補給機<こうのとり>

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